モリンガとは

世界的に健康への関心が高まっている中、スーパーフードと呼ばれる食材が注目を集めています。
そのひとつが「モリンガ」です。モリンガは、葉、種子、花、果実、根など、
すべてが食用になるスーパーフードで、その栄養価の高さは世界的に認められています。

モリンガは北インド原産の植物です。90種類以上もの栄養素を含んでいることから、別名「奇跡の木」とも呼ばれています。日本ではまだあまり馴染みのない食材かもしれませんが、世界的に見ると、古代エジプトやローマ時代にはすでに健康食品として利用されているなど、その歴史は深いです。
特にインドでは数千年にわたって薬草として活用されております。モリンガはアフリカ、中央アメリカ、南アメリカへと広まり、現在では世界中で栽培されています。
また、モリンガは高い栄養素を持つことから、アフリカなどでは「飢餓を救う食物」として国連世界食糧計画(WFP)にも採用されています。

モリンガの栄養素

モリンガの栄養素・栄養成分には、ビタミンA、C、E、カリウム、カルシウム、鉄、マグネシウム、タンパク質、アミノ酸、抗酸化物質などがあります。特に、ビタミンEは卵の80倍、カルシウムは牛乳の11倍、食物繊維はレタスの20倍、鉄分はプルーンの35倍も含まれます。 そのほか、葉の部分には、カロチノイドやクロロフィル、ポリフェノールなどの抗酸化物質も豊富に含まれています。モリンガに含まれるポリフェノールの量は、赤ワインの9倍にも相当します。 またモリンガは、多様な種類のアミノ酸を含むことも特徴です。人間が体内で合成できないアミノ酸を「必須アミノ酸」と言いますが、モリンガは9種類ある必須アミノ酸をすべて持っています。これらの栄養素は、健康維持や美容にも役立つと言われます。 さらに、妊娠時に必須と言われる葉酸については、890㎍(100g中の値)も有しています。ちなみに、妊婦の葉酸の推奨摂取量は480㎍です。このことから、フィリピンなどではモリンガを「母乳の出を良くする食べ物」としても知られ、出産前後の女性たちが日常的に食べています。 フィリピン以外の国においても、母体に必要な栄養素を豊富に含むモリンガは支持されています。特にオーガニックのものは、副作用の心配も少ないないことから高い人気を集めています。ただし、現状の日本ではフィリピンのように、国として妊婦へのモリンガ摂取を推奨している段階ではありません。妊娠中でモリンガを摂りたいと考えている方は、念の為医師に相談しましょう。 こうした数々の栄養素を持つモリンガは、近年日本でも健康や美容に興味を持つ人を中心に関心が集まっています。今後も、モリンガに関する研究や製品開発が進められることが予想され、その注目度はますます高まっていくでしょう。
ポリフェノールは赤ワインの

約8倍

ビタミンEは卵の

約80倍

鉄分はプルーンの

約35倍

カルシウムは牛乳の

約11倍

食物繊維はレタスの

約20倍

葉酸はほうれん草の

約4倍